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執筆者の写真松本浩彦

~牛乳は健康によくない!3~

● 牛乳は栄養バランスを崩す カルシウムの摂取量だけを増やすと、マグネシウムの排出量が増えてしまうことが明らかになっています。昔の日本人やアジア人は、カルシウム摂取量が少ないのにもかかわらず骨が強かったのです。

カルシウム摂取量が多いにもかかわらず欧米人に骨粗しょう症が多いのは、 牛乳を含む欧米人の食生活はマグネシウム含有量が少なく、カルシウムが排泄されやすいからです。

その上、牛乳のカルシウムはカゼインという牛乳に多く含まれるタンパク質と結合しているため、さらに吸収されにくくなっています。牛乳のカゼインは母乳の三倍もあります。これも成長の早い牛にとっては必要であっても、人間にとっては負担になるだけです。吸収されてこその栄養です。日本人は消化吸収できないために牛乳のカルシウムを利用できていないのです。 骨は血液が酸性になるとカルシウムを取り出して血液のpHを維持する働きがあります。牛乳のタンパク質は酸を生成し、その酸を中和するために骨のカルシウムが脱灰されやすくなります。つまり骨を強くするために飲んでいるつもりの牛乳が、かえって骨を弱くすることになってしまうのです。カルシウムは牛乳からでなく、緑黄色野菜、大豆製品、小魚、海草類などから摂るべきです。


● 牛乳は仔牛のものである 哺乳動物は離乳期を過ぎるとまったく乳を飲まなくなります。乳糖を処理するラクターゼやガラクトキナーゼなどの酵素もなくなります。この点では日本人も哺乳動物としてはきわめて正常な状態だといえます。かつての日本人は離乳後は乳を口にせず暮らしてきたのです。

牛乳は決して完全栄養食品などではなく、消化機能が未発達な乳児の期間の代用食でしかありません。すべての哺乳類は消化器官の発達にともなって必ず離乳期を迎え本来の食性へと向かうのです。 牛乳だけでは仔牛は育ちません。もしも牛乳が完全栄養食品だとすれば、草を与えずに牛乳だけを与え続けていても牛は立派に育ちそうなものですが、 そんなことをすれば牛は死んでしまいます。仔牛にとって理想的な栄養源であるはずの牛乳ですら、本当に必要なのは乳児期の間だけなのです。消化機能が発達した後は、本来の食性(草食)に移行しなければなりません。人間も同様です。爪や歯の形態や咀しゃく機能から考えても、人間はデンプンを中心とした穀物食が本来の食性なのです。現在でも世界の大多数の人々は牛乳を飲まなくても健康に暮らしています。もう牛乳信仰は捨てようではありませんか。

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