top of page

閲覧中の各特設サイトへ戻るには上記ボタンからどうぞ

執筆者の写真松本浩彦

インフルエンザにかかったら

今冬のインフルエンザはかなりの大流行になると予想されています。流行は年明け2週目、ちょうど3学期が始まる事からと思われます。流行するのはほとんど「A新型インフルエンザウイルス(3年前に流行して話題となった豚インフルエンザ)」です。当院ではインフルエンザの 診断を下した患者さんに、以下のような注意書きをお渡ししています。

1.まず、家に帰ったらすぐに、学校または職場に電話してください。 その際「病院でインフルエンザの診断を受けたので医師の許可が出るまで休む」と申告してください。会社によって、診断書が必要な場合お勤めの方は診断書の要否を必ず聞いておいてくださいとそうでない場合が有るので。 2.当院ではインフルエンザのお薬を4種類、用意しています、内服薬 「タミフル」、吸入薬の「リレンザ」と「イナビル」、そして重症の時に使う点滴の「ラピアクタ」です。それぞれ一長一短があり、患者さんの症状と、発病時期、年齢、生活習慣などを考慮して、4種類の中からお薬を選択してお出しし、その場ですぐに第一回目を服用して頂きます。 でも、それで安心という訳ではありません。その夜はまず間違いなく高熱が続きます。だいたい24時間はその高熱が続き、その後ほぼ平熱に戻ります。


3.平熱に下がってから48時間はまだ強い感染力を持っていますの で、他人にうつります。外出はしないでください。もちろん、学校、職場にも行けません。


4.平熱に戻ってから1~2日後、当院を再受診してください。それま で、一日2回、朝と夕方に熱を計って記録したものを持参してくださ い。その記録を見て、登校・出社の可否を判断します。その際に、学生の方には登校許可証を無料で発行します。会社に診断書もを提出する必要がある場合は発行しますが、その場合は3,000円の費用をご負担下さい。 5.平熱になって48時間経過すれば、登校許可証または診断書を持って、学校・会社に行って頂けますが、ウイルスはさらに24時間、あなたの身体に残っています。ですから、熱が下がったからといって、薬を 飲むのを止めたり、家族がかかった時のために、と薬を残しておくことは絶対に止めてください。当院はインフルエンザのお薬は5日分お出ししていますが、症状がなくなっても必ず最後まで飲みきってください。 途中で止めるとたいていの方が再発し、また高熱に襲われることになります。


6.インフルエンザは早期治療が肝心です。薬を早く飲めば飲むほど、楽に、そして早く治ります。そのための迅速診断キットも用意していますが、それで反応が出るのは、あくまで熱が出てからです。「今日学校に行ったら隣の子がインフルエンザで休んでいた」と言って慌てて来院する元気なお子さんがいますが、残念ながら元気な間に、診断キットで検査するのは無意味です。

最新記事

すべて表示
bottom of page